社長は今日も一生懸命

社長は今日も一生懸命

社長は今日も一生懸命

じめまして。

岡崎工務店代表取締役・岡崎朋也です。
毎日、一生懸命生きてます。
この仕事を始めてから、
まだ一度も後ろを振り返ったことはありません。
“真っ最中”の人生です。
私がそんな自分になれたのは、
『家づくり』という仕事に携わるようになったからこそです。
それまでの私は人生に目的が持てず、勉強も、働くことも、何一つしたくないと思い続けてきました。
私にとって、家づくりは生きることそのものです。
人が聞いたら笑われそうな、不器用で、愚直なこれまでの道のり。
もし良かったら、聞いてください。

 

 

代表取締役 岡崎朋也

 

目的を見出せなかった若き日

 

生に目的を
見出せなかったき日

目的を見出せなかった若き日

私は子供の頃からとても面倒くさい性格で(笑)、何をするにも意味を求めないと先へ進むことができませんでした。
そんな私の最大の疑問が「何のために勉強するのか」「なぜ働かないといけないのか」ということでした。
答えが出ないままに、本は漫画ですら読まないし、働いても3日ともたないという、ぐうたらを絵に描いたような生活を送っていました。

そんな私でしたが妻の栄子と知り合い、結婚して子供が生まれると、そんなことも言っていられなくなりました。
一応、「子供を養うために働く」という目的もできたので、トラックの運転手になり、せっせとお金を稼ぎました。
そしてそのお金で注文住宅を建てることになりました。
21歳の時のことでした。

 

の転機となった
自宅の建築

人の転機となった自宅の建築

建築を依頼した工務店は、
輸入住宅を中心とした家づくりをしていました。
自分の家が出来上がっていくプロセスを見ているうちに、心の中にじわじわと感動が湧き上がってきました。
それは、人を喜ばせ、拍手をもらえる仕事が世の中にはあるんだと初めて知った感動でした。
家づくりはお金を稼ぐ以上の意味のある仕事かもしれない・・・
初めて働くことに前向きな意味を見出した私は、「巻き返すなら今しかない」と心の底から思いました。
そしてその工務店に社員として雇ってくれ、と頼み込みました。

今から思うと自分の厚かましさに赤面してしまうのですが、その時私は「いずれ自分で工務店をやりたいので雇ってください」
と言いました。よく雇ってもらえたなと思います(笑)。
でも最初から経営者になるつもりなので、大工として入った後は何でも貪欲に吸収していきました。
ところが24歳の時に、肝心の会社が倒産してしまったのです。

 

人の転機となった自宅の建築

 

まれて初めて
本気で勉強する気に

初めて本気で勉強する気に

まだ学びたいことがたくさん残っている状態での会社の倒産。
しかし、この仕事を一生の仕事と決めていた私は、ベテランの大工さんと二人で仕事を続けました。
私が注文を貰ってきて、二人で現場をこなすという生活が続きました。
しかし、その仕事は下請けの仕事です。
直接お客様の顔が見えたり、話したりできるわけではありません。
「これでは自分が思い描いているような家づくりはできない」。
そう思った私は思い切って下請けをやめ、岡崎工務店として、お客様から直接注文をいただく家づくりに特化することにしました。

ところが世の中はそれほど甘くはありませんでした。
良い家をつくることにこだわって、それを一生懸命お客様にお伝えしわかってもらおうとするのですが、反応はいま一つ。注文は少しもいただけません。

「これはどこか自分が間違っているに違いない」。

そう考えた私は、インターネットで調べては様々な勉強会に参加し始めました。
手っ取り早く集客の方法を教えてもらいたいという気持ちではなく、経営についてきちんと学びたいという気持ちの方がより強くありました。何しろ、生まれて初めて自分から希望して勉強するのですから、横着なことを言っているとバチが当たります。
謙虚に一から教えてもらおう、そう決めていました。

 

初めて本気で勉強する気に

 

生をけた勉強

人生を賭けた勉強

しかし、そこでまたまた現実の厳しさに直面することになりました。
これまで勉強しなかったツケが回ってきて、本の読み方は知らないし、辞書の引き方だってわかりません。
人の何倍も時間がかかります。そこにもってきて、こうと決めたら納得するまで引き下がらない性格です(笑)。
勉強会に注ぎ込むお金がどんどん増えていきました。
終いには家づくりの方では何とか黒字を出しているのに、勉強会に支払う費用のためにずっと赤字が続くという状態になりました。
それでも漁師のアルバイトをしてやりくりし、勉強を続けました。

「石の上にも3年」と言いますが、4年が過ぎた頃から光明が見え始めました。
様々な勉強会で、多くの経営者の方々のお話を聞くうちに、自分の間違いが見えてきたのです。
それは、お客様とのコミュニケーションのあり方でした。

自分の思いを伝えることに必死だった私は、相手の顔を本当には見ておらず、その言葉もしっかりと
受け止めていなかったことに気付いたのです。
お客様に喜びを与えられるからとこの仕事を選んだのに、いつの間にか自分が善しとするものを押し付けてしまっていました。
最も大切なのは伝えることではなく、相手を理解すること。
そう気づいた時から、私の仕事に対するスタンスは少しずつ変わっていったのだと思います。
そしていつの間にか、お客様の方からホームページなどで調べては、問い合わせを下さるケースが増えていきました。

人生を賭けた勉強

人生を賭けた勉強

 

向きでいこう

現在の岡崎工務店は、私を入れても社員は18人しかいません。宣伝もほとんどしないし、モデルハウスも持っていません。チラシも手づくりのささやかなものです。
それでも見学会にはお客様の方から探して、大勢の方が来てくださいます。有難いことだと思います。
そんなお客様に対して私たちができることは、それぞれの方の家に対する夢を心ゆくまでお話しいただき、それを実現するためにプロとしての力を発揮することだと思っています。

まだまだ日本の家づくりでは、建築会社の都合にお客様が合わさせられている部分が多く、思い通りの家づくりができている人は少ないと思います。
小さい会社ですが、そういう業界のあり方に不満を感じておられるお客様の力に、少しでもなれればと願っています。
社員には「前向きにやってくれ」ということだけしか言いません。どうすれば良いかという答えはお客様自身が持っていらっしゃる。前向きに受け止める気持ちさえあれば、絶対にうまく行く。長い時間をかけて私が学んだことです。

 
 
 

チラシや見学会での説明パネル

チラシや見学会での説明パネル

チラシや見学会での説明パネルなどは、
スタッフみんなで考えながら作ります

 

を持つことが生きるパワーに

振り返れば、10代、20代の頃には自分の力で何とかしようと力みかえっていたような気がします。
それというのも「できる・できない」を基準にしていたからなんですね。
勉強するなら「でき」なければならない。働くなら「できる」人だと言われたい。すべて他人からの評価です。
その評価が恐くて、「何のために働くの?」とか「何のために勉強するの?」とか屁理屈を言っていたのでしょう。まあ、そんな自分も可愛いなと思えるようになりました(笑)。

娘たちには「できる・できないを言う前に夢を持った方が良い」と言っています。
その夢は、人にカッコいいと思われないような夢でも全然構いません。
夢をもつことで人は前向きになれるのですから。
夢が見つからないという人も慌てることはありません。
さしあたってその夢を見つけることを目的にすればよいのです。

私自身はまだまだ知らないことが多すぎるので、もっと勉強していろいろなことを吸収していきたいと思っています。そしてできることなら、かつての私のように人生の目的が見出せなくて下を向いている人を、前向きにしてあげるお手伝いができたらなという夢を持っています。

「人は思ったことしかできない」。

これも勉強会で学んだ言葉です。反対に言うと「思えばできる」ということですよね。夢に向かって頑張っていきます。まだまだ発展途上の社長です。
けれど、お客様と一緒に夢を追いかけたいという思いの熱さは、人に負けないつもりです。これを読んでくださったみなさまと、良き出会いがありますよう、心から願っています!

保育園で戦いごっこに燃える長男・幸、大学で建築勉強中の次女・恵、ファッションデザインの仕事に没頭中の長女・美優、共に人生を歩んできた妻・栄子と一緒に。

岡崎工務店の取り組み方がわかる
「家づくりの悩み、解決します」も併せてお読みください

<岡崎朋也著> 小冊子「家づくり7つのポイント」の
ご紹介&プレゼントはこちらから